カテゴリ:格闘技( 29 )

試合、再び


又、試合に出た。
もうトーナメントはしんどいので、基本的にワンマッチにしか出てない。


正直、今回は辛かった。
9月の上旬から会食が続き、しかも子供の風邪をもらって、前日まで寝込む始末。
2週間近く、スパーリングどころか、ジョギングすら出来ないまま、試合当日を迎えた。
流石に、ここまで準備せず試合に臨むのは初めてだ。

しかも、熱出してヒーヒー言ってる最中に、二試合して欲しいとのオファー。
つーか、この時点で既にワンマッチじゃない。

しかし、山下泰裕や松井章圭も言っている。


自分が最悪の状態で、相手が最高の状態を想定し、それでも負けない戦い方とは何か。
それを常に意識するのが武道である。



と(笑)。
で、オファーを受けることにした。



因みにオレは、事前にどういう戦い方をするかを、(意外と?)細かく考える方だったりする。


今回は風邪と準備不足でスタミナが持たない可能性が大だと判断。

乱戦は苦手でもないものの、組むとスタミナをロスするので、とにかく組まない事を第一に。
いつものように連打で突っ込むと、自分より背の高い相手には首相撲に持ち込まれるだろう。
結果組み合ってしまうので、距離をとって単発の打撃でポイントを稼ごう。

相手は二人とも、ムエタイ・スタイルが得意な吉祥寺支部所属だった為、ミドルとテンカオを中心に攻めてくると予想。

とりあえず、相手に左ミドル出させて左のパンチを合わせよう。


そう考えて、ほぼ鼻呼吸が出来ない状態で会場入り。
喉は痛いし、頭はぼーっとしたまま。


で、実際の試合はというと。


一人目は、予想に反して蹴ってこない。
どちらかというと、パンチ狙いで間合いを詰めてくる。

距離を保って、下がりながらの左フックが結構当たった。
ただ、「効果」以上のポイントがないと、自動的に引き分けになることを当日まで知らなかったオレ。
コツコツ当てて、ポイントアウトすることが不可能な為、単発で当てながら、それでも倒そうと全弾フルスイング(笑) 。

結果、効果を取って一勝。
試合後、左拳はパンパンに腫れ上がっていた。



そして二試合目。



インターバルは僅か3試合分。
当日気づいたが、トーナメントよりかえってインターバル短いのでは・・・?

で、二人目も全く蹴ってくる気配がない。
更には不用意に入ってくることもなく、こちらと同じくカウンター狙いの様子。
今回は、悉く予想が外れる。

お互い、相手に技を出させて、パンチを当てようとしてるので、延々と睨み合いになってしまった。

今思えば、この後は試合も無く、スタミナもロスしていなかったので、作戦を変更して乱打戦に持ち込めば良かったのだが・・・。
一試合終えて完全に頭と心のスタミナを失っていたオレは、頭を切り替えられず、消化不良のままズルズルと引き分けてしまう。

体力的にも経験的にも勝っていた筈なのに、何であそこで打ち合いに行けなかったのだろう。
元々打ち合わない作戦を立てたのは、短時間で二試合するからであって、二試合目でスタミナ温存しても仕方が無い。
作戦とは別のところで、「勝つ」という強い気持ちが持てなかったと言うことだろう。

情けない。








オレはまだ弱い。
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by hidetoshi_ota | 2008-09-25 22:49 | 格闘技

暴力という名の愛


以前も少し書いたことがあるがフルコンタクト空手業界(?)には十人組手という風習がある。

通常の昇級審査は茶帯以下同士でインターバルを挟みながら2回ないしは3回の対戦を行う。
コレが黒帯取得時とそれ以降になると、昇級/昇段が掛かった者たちが連続で10人掛かってくることになる。
(受験者の年齢を加味して多少人数が減ったりはする)

だが団体によって、合格基準は異なる。
因みに途中でKOされず10人完遂したら合格、という団体が多いようだ。

しかし数ある団体の中でも、大道塾の昇段基準は最も厳しいのではなかろうか。
その合格基準はシンプル。
半数以上の勝ち点を取れ、というもの。

オレは芦原会館と大道塾の両方で黒帯取得時に昇段審査を受けた。
だが大道塾の方が遥かにしんどかったように思う。


トラウマになるかもしれないと思った程だ(笑) 。


最初に大道塾の昇段審査を見たのは確か94年。
8人目かそこらで立てなくなった受験者が、流血しながら泣いて悔しがっている光景は壮絶ですらあった。
大体相手もこの日に向けて万全の調整をし、昇級/昇段を賭して掛かってくる。
自分を倒せば昇級/昇段する連中が、連続で10人。


正に悪夢。


つか、こんなんスーパーサイヤ人でもない限り受かる訳がない。


と、そのときは思った。

友人だと思っていた道場生が「ぐおりゃあああああ!!!!」と雄叫びを上げながら突進してくる。
想像しただけで、ありがたくて涙が出そうだ。



芦原会館で黒帯を取ったのは20年近く前。
正直、あまり詳細は覚えていない。
まだ先代館長が直接審査を見ていた時代だ。

根性試しの通過儀礼というよりは、何人も捌かせて、その人の技術レベルをチェックする。
そんな感じだったように記憶している。
当時は芦原館長自身が、受験者の技術レベルを判断して帯を出していたので、飛び級も多かった。
オレも何度か飛び級して、比較的短期間で黒帯になった。
しんどかったのかもしれないが、あまり良く覚えていない。

館長が三白眼で睨んでいる為、緊張感は半端じゃなかったが。


という訳で、黒帯を取得したときの感激度という点では大道塾の方が大きかった気がする。
それは修羅場を乗り越えた充足感とでも言うべきか。



これはどちらが良い悪い、というのではなく、団体の理念の違いだろう。

芦原会館の黒帯は、芦原カラテの「技術」を担保する証として。
大道塾の黒帯は、色々な意味で「強さ」を担保する証として。


いずれにせよ、多人数と戦う意義は大きい。





だが、この連続組手、昇段審査以外でも行われることがある。
それは






送別十人組手






確かに送別してくれるのはありがたい。
だが、何も惜別の情を込めて「殴る」必要は無かろう。
全く意味が分からない。





大学卒業時にも十人組手。


ずらりと並んだ1年生から4年生。

おいおい、そもそも十人ぢゃないだろソレ。

同期は勿論、後輩まで鬼の形相で殴りかかってくる。
白帯の一年生までモノノケに取り付かれたように突進してくる。



つか、おかしいだろ。



後輩にそんなに恨まれる覚えは全く無い。
否、恨みがあったとしても、最終日にこの仕打ちは無かろう。
しかもそんな日に限って、卒業アルバムの制作会社が撮影に来ていたりする。


後日写真を見ると、「ムンクの叫び」と化したオレが一方的に殴られているモノばかり。





転勤時にも十人組手。


大体、転勤直前なんて引継ぎやら送別会やらで、道場に行ってる場合ぢゃないだろ。
しかも異動が多いオレは、転勤のたんびにコレやらなあかんのか???

だが、実際はアメリカに赴任するときも、名古屋に行くときも、東京に帰任するときも・・・。
名古屋から東京に帰るときなど特に酷かった。



つか、おかしいだろ。



道場生にそんなに恨まれる覚えは全く無い。
大体、いつも日曜の午前中なんて道場生ぱらぱらしか来て無いじゃん。










何で道場の入り口まで人が溢れてるんだよ!










愛情の表現方法は、国、文化、風習、あるは個人によって異なる。
故に、これらはやや特殊な愛情表現だと言えよう。

間違っても「お礼参り」ではない。




オレは忙しい。
愛され過ぎて怖くなる・・・ヒマもない。
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by hidetoshi_ota | 2008-08-17 08:33 | 格闘技

(おまけ)パクったのに・・・



■TBS「Jスポーツ」で紹介された、亀田史郎が息子・興毅に贈った手紙
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■アニメ「侍ジャイアンツ」最終回で川上監督が番場蛮に贈った言葉

番場よ、本当におめでとう。
おまえはもうジャイアンツだけのサムライではない。
今や世界のサムライになったんじゃ。
それも山あり谷ありの厳しい勝負の道を
ひたすら歩み続けたからこそ、今日の栄光があった!
しかし、野球の道はこれで終わったわけではない。
これから厳しい野球道が待っている。
サムライよ、万丈の山がいくつ阻もうと、
千尋の谷に何度落ちようと、前へ進め!
その前途を祝って、もう一度言わせて貰おう。
番場蛮、本当に、おめでとう!








栄光が会った



終わった分け



戦陣の谷



はばまおう(幅魔王?)



進め














こ、この頬を伝う温かいものは一体・・・?














ネタだろ?
・・・ネタだと言ってくれ。
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by hidetoshi_ota | 2007-10-18 00:36 | 格闘技

亀田大毅 vs 内藤大助



正直、見てるのが辛いほど酷かった。


巷を賑わせている、セコンドの反則教唆や自身の愚行。
其れに対する批難は敢えてここで詳しく述べるまい。

勝つ為になりふり構わないのは、どのスポーツでも大なり小なり見られること。
反則もバレなければテクニックの一つと言われるものだ。特にボクシング界では。
チャべスもホリフィールドも、ある意味反則、若しくは反則ギリギリの攻撃が上手い選手だった。

だが、ど素人でもボディスラムは反則だと分かる(笑)。
アホとしか言いようが無い。


今回の件で一番問題だと思うのは、この様なタイトル戦が「組まれてしまう」現実だ。


マスコミに対し大言壮語しながら、「キンギョ」を相手に無敗でKO率の高いレコードを積み上げるマッチメイク。
メディアをうまく巻き込んで注目度を集め、テレビ局をバックに世界挑戦権を得る。
それもプロモーションの手法であり、頭ごなしに否定出来る事ではない。

非難されるべきは、斯様な方法での世界挑戦が「出来てしまう」システムしか持たない認定団体及びJBCだろう。





そもそも、亀田大毅は内藤に挑戦出来る「格」じゃない。





内藤は日本タイトル、OPBFタイトルと段階を踏み、弱小ジムから苦労して世界戦に漕ぎ着けた。
過去負けた相手はポンサクレックのみ。
ポンサクレックといえば、67戦64勝33KO 11年無敗 17連続防衛という途方もない記録を持つ怪物。
現フライ級では間違いなく最強の選手だ。

そのポンサクレックを再々戦で圧倒してのタイトル奪取。

だが弱小で金も無い宮田ジムに所属する内藤は、ポンサクレックとの死闘から僅か3ヶ月足らずで防衛戦を行うこととなった。
相手はTBS+協栄ジムという巨大な資本をバックを持つ亀田大毅。




一方、挑戦者亀田大毅の戦績はどうか?

■第一戦■
対サマート・シットサイトン(タイ)
1R23秒KO勝利

この選手はJBCから2006年度の招聘禁止選手リストに挙がっている。
招聘禁止選手とは、来日成績が未勝利かつ、KO負けや無気力試合の末の大差判定負けが続いている選手。
所謂、金で星を売ると見なされた選手である。



■第ニ戦■
対ウィド・パエス(インドネシア)
1R1分45秒KO勝利

この選手は当時インドネシアの「マイナー団体」王者として紹介されたが、何の王者か良く分からず終い。



■第三戦■
対バレリオ・サンチェス(WBCスーパー・フライ級21位)
判定勝利(2-0)

サンチェスは当時36歳、34戦17勝、勝率僅か5割。
つまりは勝ったり負けたりが半々の選手。
WBCが20位以下にもランキングを付けてたとは・・・。



■第四戦■
対モハマド・サディック(インドネシア ライトフライ級4位)
1R37秒KO勝利

モハマド・サディックは当時33歳、正確に確認しうる公式試合記録は7戦0勝。
一度も勝った事が無いのに何故か4位・・・。



■第五戦■
対ビッキー・タフミル(当時WBAライトフライ級4位)
3R1分18秒KO勝利

この選手は当時32歳、33戦31勝10KO2分。
亀田大毅の戦績の中で、唯一真っ当な相手。
大穀のボディーブローを受けダウンしたにも関わらず、満面の笑顔を湛えたまま寝そべり、10カウントを確認した直後に何事も無かったようにに立ち上がった。
色々物議を醸した試合。



■第六戦■
対クリストファー・テポラ(フィリピン スーパーフライ級12位)
2R2分21秒KO勝利

彼の戦績は22戦9勝・・・。勝率僅か4割。
でも何故かフィリピンのランキング12位。



まともな世界ランカーはたった一人。それもよく分からない勝ち方。



この戦績で何ゆえ世界14位にランキングされるのか?
しかも、10位以内にいない選手は本来世界王者へのコンデターたり得なかった筈だ。

多額の世界戦承認料が入る為、大した戦績も無い日本人選手をやたらランキングに入れてしまうWBC。
また王者側も、資金豊富で且つ弱い日本人選手を相手に防衛記録を伸ばし、財を成す。
ミハレスもムニョスも桁外れに強いことは認めるが、何か釈然としない。

暫定王者の乱発も最近頓に見苦しい。
ビジネスが王者の権威を失墜させている事に気付いて欲しい。

日本タイトルを最低3度は防衛した選手を、JBCが自信を持って国内最強として世界戦に送り出す。
そのような制度というかシステムが必要なのではなかろうか?




兄興毅ならいざ知らず、世界戦直後にこんなグリーンボーイと戦う羽目になった内藤。


内藤も決して器用なボクサーではない。
天性の当て勘がある訳でも無ければ、それ程ディフェンスに長けている訳でもない。
前後の足が速い訳でも無く、多彩なコンビネーションを使いこなすタイプでもない。

だが一目見て、物凄く研究し、工夫しているのが分かるボクシングだ。

超変則的なオーバーハンドライト、独特のレバーブロー、コーナーでのインサイドワーク。
もう、見るからにやり難そうな相手だ。



一方の亀田大毅はあまりに無策だった。



兄興毅も左右の動きが無く、前後だけだが、大毅は「後」も無い。

がっちりガードを固めてロープ際に追い詰め、左右のフックを乱打。
ダッキングやスウェーはおろか、ウィービングすら行わず、ディフェンスはブロッキング一本。
あれではパンチを貰う事も無いだろうが、自分のパンチを当てる事も難しい。
ジャブも殆ど使わないので、ロープ際でしか自分の距離を作れない。

パンチはありそうだが、技術的には殆ど見るところが無い。

一般的にハードパンチャーとされるマイク・タイソンの真骨頂は、実はそのディフェンスにある。
がっちりガードを固めたまま、縦横無尽のウィービングで相手のパンチを空転させ、信じられない体勢からパワフルなコンビネーションブローを放つ。
フックをウィービングでかわし、サイドから右ボディ、そのまま右アッパー等という誰も真似出来ないコンビネーション。


亀田大毅のそれは、ただ強引なだけだ。


兄も才能を感じさせるボクシングとは言い難いが、その言動と裏腹に、物凄くコンサバティブなボクシングに徹していて、それはそれで見るべきものがある。
しかし、基本的に同じスタイルを踏襲する大毅はあまりに「雑」。


正直なところ、早い回で内藤がKOするのでは?と思っていたが、想像以上に大穀が無策、且つ雑でボクシングにならなかった。
フライ級であれだけガード固められたらKOは難しい。
頭を両手で完全ガード+超前傾姿勢でボディへの距離を作るスタイル。
体力と頭突き?でロープ際に押し込んでいけば、32歳で、且つ前回の試合から間もない内藤が、後半スタミナをロスすると踏んだとすれば…余りに浅はかだった。
タイトル戦を何回も経験している内藤のコーナーワークは甘くない。




永久追放?




放っておけばいい。あのレベルでは日本タイトルも取れまい。
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by hidetoshi_ota | 2007-10-15 23:52 | 格闘技

「先生」

先日、寿司食いに行った。
ネタが良く、仕事も凄く丁寧で且つ、リーズナブルなその店。

行くと必ずカウンターに座っているご年配。
大体は奥さんか娘さんがご一緒。

大将や常連は皆、その方を「先生」と呼んでいた。



先日、その「先生」に話し掛けられた。 ― この前もご一緒でしたね?
穏やかで優しそうなご年配だ。
そこで大将が「こちらさん、カラテやってるんですよ」と口を挟む。


「そうですか、私も若いときにやってたんですよ。どちらでやられてるんですか?」


芦原会館でカラテを始め、今は大道塾にいる旨を話すと、


「あっはっは!芦原君!
アレが池袋で酒飲んで暴れて捕まった時ねー、私が警察に引き取りに行ったのよ(笑)。」









・・・芦原くん!?!?!?








途中からイヤな予感はしていたのだが・・・。
「先生」の正体はかの有名な極真会(大山道場)初代師範代のY田氏(七段)。

良く考えたら大将も元プロボクサー。









ああ・・・大将・・・お願いだから・・・カラテやってるなんて・・・言わないで・・・。







若き日の大山総裁や黒崎先生、大沢昇氏の話などなど。
公開するのは勿体無いので、ここはオレの胸に(笑)。


その末席を汚すものとして、それは夢のようなひと時だった。


人の縁とは不思議なもので、ある。
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by hidetoshi_ota | 2007-09-19 00:16 | 格闘技

サラリーマン空手道


試合は勝った。
左フックで「効果」を取り、効果優勢勝ち。

しかし、1ラウンドの途中で完全にスタミナ切れを起こし、2ラウンドは効果ポイントで勝ち逃げした感じだった。



試合2日前に風邪をひき、当日まで熱を出してたオレ。
コンディションは最悪だった。

だがオレも漢(おとこ)だ。
路上で身を守らねばならぬ有事に、「今日は風邪をひいているので勘弁してください」と言うわけにはいかない。
熱があっても闘う。それが武道だ。

・・・とカミサンに高らかに宣言した。



だがカミサンに
「武道云々の前に、風邪ひかないようにコンディション作るのがスポーツマンでしょうが」
と言われ、ぐうの音も出ないオレであった。




・・・嗚呼。
これもまたサラリーマン空手道。












サラリーマン格闘家は、家族の理解を得られていない人も多い。
「家族サービスそっちのけで、週末、趣味の空手ですか」との誹りを背に道場に向かう。

・・・嗚呼。
これもまたサラリーマン空手道。






少ないお小遣いの中から、安くは無い月謝を払い、メッタ打ちにされる週末。

・・・嗚呼。
これもまたサラリーマン空手道。






試合に出るにも、まず「家庭内予選」を勝ち抜かねばならない。

・・・嗚呼。
これもまたサラリーマン空手道。









オレなんか勝ったからまだいい。









貴重な週末を潰し、家族に後ろ指さされながら、お金払って試合に出て、ボコボコにされた挙句、試合に負け怪我をした人がいた。
列記するだけでが出そうだ。

・・・嗚呼。
これもまたビジネスマン空手道。













世のサラリーマン格闘家達よ・・・負けるな。
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by hidetoshi_ota | 2007-09-10 23:27 | 格闘技

マッチメイク


8月になって漸く道場に通えるようになった。


12月24日に肩を脱臼して、3ヶ月リハビリ。
4月に復帰した途端、結婚式の準備や引越しに忙殺され、また練習出来なくなった。


そして・・・。
道場に復帰するや否や、9月の試合のオファーがあった。
トーナメントではなく、ワンマッチ。

迷ったが、オレも漢(おとこ)だ。
受けたオファーに背を向ける訳にはいかない。
幸いにして、マッチメイクされた相手は、オレより体重が軽く、然程若くも無い
復帰戦には丁度良い・・・と思い、オファーを快諾した。



だが。
翌週道場に顔を出したら、相手が直前に怪我をして出場できなくなったとのこと。

オレの相手は、オレより重い相手となった・・・。
だが、身長は同じぐらいだったので、まあ・・・良しとしよう。
どちらかというと、重い相手より、リーチのある相手の方が苦手なオレ。







と思った矢先、その日の稽古中にも怪我人が続出。
結局、オレの相手は、オレよりも重く、更に11cm背の高い相手になってしまった。


段階を踏み急速に巨大化する対戦相手。










8ヶ月もロクに練習していなかったオレの運命や・・・・・如何に。
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by hidetoshi_ota | 2007-09-08 10:58 | 格闘技

武蔵最強伝説


8月5日に行われたK-1 WORLD GP香港大会において、武蔵が1、2回戦で合計4発もの急所攻撃を受けドクターストップとなった。

毎度毎度、急所を蹴られる武蔵。
今回も冗談で、「また急所攻撃で中断するぞ」と予言したら、やっぱり蹴られた。
K-1選手である前に、空手家であるはずの武蔵。
戦う度に「キン●マ」を蹴られ悶絶するとは、武道家として恥ずべきことだ。



ローキックのディフェンスは大別すると概ね下記3通りだろう。

1.ヒザブロック
2.インステップ(+カウンターのパンチ)
3.ステップバック

武蔵が多用するのが3。
この場合、大きく速く下がるか、スイッチするにも練足を用い、後ろ足を軸に前足を引く必要がある。
だが彼は「その場でスイッチ」という、最もやってはいけないパターンを好んで使ってしまう。

(例)
1.サウスポーで構える武蔵
2.相手が左ローで武蔵の右足の外側を蹴ろうとする。
3.武蔵は右足への被弾を避ける為、その場でスイッチ。結果、今までモモがあった場所に「キン●マ」をさらけ出す。
4.悶絶

対戦相手にとってこいつほど迷惑な奴はいない。
間違いなく足を蹴ろうとしているのに「キン●マ」を差し出してくるのだから。
お陰で相手は反則負けに・・・。







ん?・・・まてよ。







まさか・・・!

これはひょっとして、サッカーで言うオフサイド・トラップのようなものなのでは!?
つまり相手の攻撃を反則にしてしまうことで防御する究極のディフェンス!
そうか!そうなのか!

相手にしてみれば、「キン●マ」に攻撃を加えると反則扱いなのに、武蔵の「キン●マ」が迫り来る訳だ。



ということは、武蔵の強みは「キン●マ」を前面に押し出したスタイルにあると言えるだろう。
相手がキックを出すと、常にステップや構えを微調整し、相手の蹴りの軌道に巧みに「キン●マ」を持っていく技術。
相手が手を出したら反則にされる究極のディフェンス。
武道家としては最低だがK-1選手としては無敵であると言えるだろう。

そう。
このヒザ蹴りを股間で捌く究極のディフェンスをもってすれば、王者セーム・シュルトからも反則勝ちが奪えるかもしれない。



・・・恐るべし。



まさに地上最強の「キン●マ」
これぞ世界と戦う「キン●マ」
彼こそ「キン●マ」を蹴られるために生まれてきた男。


しかし武蔵も今回はさすがに意気消チンしてたな・・・。















フジテレビ様。
今回、長時間「キン●マ」腫れ具合の実況中継を観る羽目になった私の週末を返してください。
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by hidetoshi_ota | 2007-08-15 00:38 | 格闘技

夏休みの思い出

学生は夏休みに入ったらしい。



― 夏休み。



多くの人にとって、それは甘美でノスタルジックな響きを持つ言葉に違いない。


突き抜ける青い空。
照付ける太陽。
賑わう白い砂浜。
冷たいスイカ。
虫かごの中のカブトムシ。


だが、この時期にオレが思い出すのは


深夜フェリー。
早朝の牛丼。
松山の道場。
メガホンから発せられる甲高い怒鳴り声。
男・男・男・男・男・男・男・男・男・男。




そう。

それは「芦原空手夏合宿」の記憶。






今や伝説と化した「ケンカ十段」芦原英幸先代館長。
実際、そばで見ていても「伝説の男」と呼ぶに相応しかった。

福岡から深夜フェリーで松山へ。
芦原会館の総本部は松山駅そばにある。
早朝、本部に顔を出すと、新しい会館職員(いわゆる内弟子)の人が館長の「怒号」を浴びていた。

どうやら玄関の掃除の仕方で怒られているらしい。

ホウキの持ち方から、掃き方、チリトリの位置まで、一挙動ごとに怒鳴られ、頭が真っ白になったのだろう。
何を勘違いしたのか、「チリトリ」で地面を掃き出し、後ろから館長に蹴飛ばされていた。

更にこの職員の人は




「か、か、館長、か、韓国の方がお見えです!押忍!」


「韓国~???誰だ?」


「お、押忍・・・、お名前はちょっと・・・、た、ただ自分は“KOREAN”だとおっしゃってて・・・。」



30秒後、玄関から戻った館長の怒号が再び会館中に響き渡った。

















「バカヤロー!!“氷屋”じゃねえか!!!」















人間、余りの恐怖に襲われると、常識など吹き飛んでしまうらしい(実話)。









確かに、夏合宿には世界各国から道場生が参加する。
韓国の道場生が参加しても、まあ不思議は無い。
(氷屋さんは麦わら帽子をかぶった只のオッサンだったので分かりそうなものだが)

合宿には中東からの参加者が特に多かったように思う。
館長は、海外からの参加者には特に積極的に話し掛けていた。



芦原館長: 「ヘイ!ユー!ヤメー!ストップ!ストップ!」


道場生A: 「オ、オス・・・?」


芦原館長: 「ユー!ヒップをなあ!モアツイストだよ!」


道場生A: 「オ、オス・・・?」


芦原館長: 「アンダスタン?」


道場生A: 「オ、オ、オス・・・?」


芦原館長: 「ハイ、もいっちょアゲイン!」


道場生A: 「オ、オス・・・(怯えながらもう一度やってみる彼)」













芦原館長: 「ゴルァ!!!全然分かってねーぢゃねーか!!!」











館長・・・、相手はイランの方です。
館長の英語も正直・・・ちょっとキビシイです・・・。












合宿には日本全国の支部から道場生が集まる。
支部同士のライバル意識のようなものも、当然ある。

当時、東京本部を任されたN山さんは、道場生たちに熱狂的に慕われていた。
そのN山さんに、「バカな質問」をしてスマキにされそうになった福岡支部の若ハゲXさん。




「究極の選択だったら、館長の顔面パンチと館長の顔面シャワー、どっち選びますか?」





まさに口は災いの元。












現在は、先代館長のご子息、芦原英典氏が二代目館長を務める芦原会館。

合宿所の風呂で湯船から首だけ出してる英典氏を、館長と見間違えて逃げようとしたことがある。
当時、小学校高学年か中学生くらいだったと思うが、顔は既に「そっくり」だった・・・。




― 夏休み





オレの記憶にあるのは、早朝の道後温泉。
槍投げでスイカを串刺しにする短パンいっちょの館長。
灼熱の松山城。

今となっては全てが懐かしい。









オレは忙しい。自分の夏休み明けに、学生の夏休み入りを羨んでいるヒマは、無い。
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by hidetoshi_ota | 2007-07-24 00:03 | 格闘技

曲解


日本文化は海外で曲解されていることも多い。
サンフランシスコの日本庭園には何故か「鳥居」があり、しかもラーメンどんぶりの模様が付いてたりする。

アメリカ人に「最も有名な日本人は誰?」とアンケートを取ると、二位のオノ・ヨーコを大きく引き離し、ぶっちぎりで「ブルース・リー」
彼らにとって、日本はそれくらい未知の国なのだ。

アメリカ人に「オレはカラテのブラック・ベルトだ」と言うと、




「と言うことは・・・す、素手で弾丸を掴めるのか!!!!」




迂闊なことを言えば、「射殺」されかねない。




1999年にアメリカに赴任したオレは、まず道場を探しに行った。
思いのほか「KARATE」の看板を上げている道場は多い。
電話帳を見ると

「White Tiger Kenpo KARATE」

なる道場がある。
名前からして胡散臭いが、オレは面白半分でちょっと遠くまで足を伸ばしてみることに。
巨大な駐車場の片隅。ハンバーガーショップの横にその道場はあった。

中をのぞくと、痩せた怪しげな男が「だぉはあぁぁ~~~~っ!」怪しげな気合のもと、怪しげな構えを見せている。
その何もかもが間違いだらけだった。

まず、

星条旗柄の道衣を着ている

・段位を表す黒帯の金線が70本くらいある

・しかも帯が蝶々結び

・ヒゲがピエール





・・・この手合いはアメリカ人に多い。空手70段にしては随分弱そうだ。



学生時代、ヘルプで福岡支部の指導を行っていたときのこと。
県立体育館の武道場で稽古していると、隣の合気道の生徒のアメリカ人がカラテを習いたいと言い出した。
さすがに隣で合気道を習っている生徒である。最初丁重に断ろうとしたら、


「ヘイヘ~イ!私が習いたいと言い、月謝も払うと言っているのに、何故ダメなんだい?」
(アメリカン口調)


仕方なく入門の手続きを取ったら、コイツはイキナリ「黒帯」を締めて現れた。

我々の世界では「自らの死刑宣告を読み上げる」に等しい行為だ。







当然のように初日からメッタメタにやられたこの男。







翌週、隣の武道場で「柔道着」を着て前回り受身を取っていた。








・・・この手合が、アメリカに帰って


「私はカラテとアイキドーとジュードーを極めた」


などと宣って怪しげな道場を立ち上げる。
そりゃピエールにもなるというもの。

大体、練習中に怪我したら、道場相手に訴訟を起こすお国柄だ。
アマチュアでバチバチ殴りあう道場など、経営が成り立たない(プロは別)。

結果、怪しげな型や精神論だけ付け足したエアロビクスに成り下がる。

そういや、オレがアメリカにいるときは「TAE BO」なるカラテビクス?が大流行していた。
空手道場は軒並み“CARDIO KARATE”という看板を出していた。
最近、その「TAE BO!」と叫びながら踊っていたヘンなおっさん↓の顔をTVでよく観る。




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こういうのも、アメリカ人の誤解を生む一因に違いない。










そう。
アメリカ人の子どもの曲解レベルも半端ではない。

オレが住んでいたアパートは若い夫婦が多く、故に、子どもも多かった。

子どもたちに向かって「I Have A Black Belt!」と言って、適当な構えを見せると、全員が賞賛と尊敬の眼差しでオレを見た。
話を聞いていると、どうも「ニンジャ」と混同しているようだ。




“水の上を歩けるの?”




「ああ、もちろんだ。オレは黒帯だからな」




“サムライ・ソードを持ってる?”




「ああ、もちろんだ。オレは黒帯だからな」




“Oh~!!!(尊敬の眼差し)”







余りに賞賛と尊敬の眼差しでオレを見るので、つい口が滑った。











「東京でピカチューとメシを食ったこともある」















“うおぉぉぉぉぉーーーーー!!!ポッキモーン!?!?”














ちょろいガキどもだ。














途中で何を書いてたか分からなくなったが、ビリーがあの「TAE BO」のおっさんだったなんて・・・。


オレは忙しい。
アメリカ人なら分かるが、日本人にも「ヤワラちゃんとどっちが強い?」とか聞かれ、その度に「違う競技です」と答える切なさを愁うヒマは、無い。
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by hidetoshi_ota | 2007-07-10 23:22 | 格闘技